台湾四大伝統節句《清明節》の背景と伝統を学ぶ

《認識清明節的背景和傳統》

台湾四大伝統節句のひとつであり、春最大の節句でもある清明節 [Qīng míng jié] について理解を深めるページです。

台湾四大伝統節句清明節の背景と伝統を学ぶ

清明節とは

清明節 [Qīng míng jié] は二十四節気の清明先祖の墓を掃除する日で、春最大の節句です。

先祖の墓を掃除する日なので、掃墓 [Sǎo mù] とも呼ばれます。

清明節の由来

戦国時代以前は上巳節と呼ばれる節句でした。 戦国時代にはそれが寒食節へと変化しました。 それらが時代と共に融合され「先祖を敬い家族が団欒する日」として現在に至ります。この時期が二十四節気の清明である事から清明節と呼ばれます。

台湾国内では閩南人、客家人、外省人、原住民など民族によって掃墓の慣習が異なります。1935年に政府が民族掃墓節として清明節を祝日に制定した事で、形式上は全国一斉となりました。

清明節の習慣

  • 土地公を拝む
  • 先祖の墓参りをする。
  • 親族が集まり食事をする。
豆知識
台湾各地に今でも多くの土葬墓が残ります。墓地の不足と公衆衛生の問題から政府は2001年より火葬の推進を積極的に行い、2009年に初めて火葬率が90%を超えました。2019年には日本に次ぐ世界第2位の火葬率となりました。現在、都市によっては土葬が全面禁止され、費用の高騰と人々の意識の変化も相まり全国的にほぼ見られなくなりました。

総括

清明節は親族一同会して先祖の墓を参る日
日本の沖縄地方にも同じ風習が残っています。
沖縄では清明 [Qīng míng] が訛ってシーミーと呼ばれています。