台湾四大伝統節句《中秋節》の背景と伝統を学ぶ

《認識中秋節的背景和傳統》

台湾四大伝統節句のひとつであり、秋最大の節句でもある中秋節 [Zhōng qiū jié] について理解を深めるページです。

台湾四大伝統節句中秋節の背景と伝統を学ぶ

中秋節とは

旧暦の八月十五日月を拝む日で、秋最大の節句です。

中秋節の由来

正確な起源は判明していません。
月の兎など中秋の名月に関する伝説はアジア各地に存在します。
八月の月を拝む慣習は古来よりあり、一説には秋の収穫祭を兼ねていたともされます。

中秋節の習慣

  • 月見をする。
  • 家族で団欒する。
  • 月餅 [Yuè bǐng] を送り合う。
  • 柚子 [Yòu zi] (文旦) を食す。
  • 烤肉 [Kǎo ròu] をする。

*地方によっては上記以外に独自の習慣が存在します。

台湾人が中秋節に焼き肉をする理由
中秋節が近づくと店頭に焼き肉関連の商品が目立つようになるのは、台湾でお馴染みの光景です。これは1980年代に大量に流された焼肉のたれのCMの影響や、バーベキューグリル会社のセールス強化がきっかけと考えられています。

中秋節当日にはもちろんの事、前後数日間にも路上や広場で焼き肉をする人々が大勢出現します。公道や公共施設の一時的私用が寛容されている事には、台湾の大らかさが垣間見えます。

中秋節の焼き肉は月が全く見えない場所でも平然と行われるので、それはまさに日本のバレンタインチョコレートやクリスマスケーキと同じように完全なる商業ベースに乗せられた結果に他なりません。

総括

  • 元来は月を拝む日
  • 現在は秋の家族団欒の日。