《認識春節的背景和傳統》
台湾四大伝統節句のひとつであり、冬最大の節句でもある春節 [Chūn jié] について理解を深めるページです。
春節とは
春節 [Chūn jié] は旧暦の元日の事で、冬最大の節句です。
台湾では旧暦の大晦日に当たる除夕 [Chú xì] と元日が祝日、正月五日までは休日になります。通常はこの6日間の休みと土日が組み合わさって大型連休が形成されます。そのため多くの人にとって春節は年間最長の連休になります。
春節の由来
- 正確な起源は判明していません。甲骨文字などによる記録が殷の時代辺りから残っているので、今から約3700年前にも存在していたと考えられます。
- 年の区切りに降雨や豊作祈願、無病息災を天に祈った儀式が由来です。
- 台湾史としては、1913年 (民国二年) の中華民国北洋政府時代に春節を含む祝日が法律で制定されました。
春節の習慣
小年夜
小年夜 [Xiǎo nián yè] : 大晦日前日の夜(送神夜 [Sòng shén yè])
- 午後11時から午前1時までの間に、家の玄関付近に祭壇を設けて一年の加護に感謝します。
除夕
除夕 [Chú xì] : 大晦日
- 玄関外側に春聯 [Chūn lián] や倒福 [Dào fú] を飾ります。
- 先祖、土地公、地基主に感謝します。
- 家族揃って鍋を囲んで団欒します。
一般的にこの日の夕食が年間最大の家族団欒の時間になります。
- 團圓 [Tuán yuán] : 家族団欒の日とも呼ばれます。
春節
春節 [Chūn jié] : 正月の第一日・元日
- 日付が変わると同時に玄関や窓を開け財神 [Cái shén] を招き入れます。
- 鞭炮 [Biān pào] (爆竹) を鳴らしたり花火を打ち上げる人もいます。
- 一部ではこの日に新しい服を着る習慣もあります。
- 赤い物を身に付けるのも伝統的風習の一つです。
- 紅包 [Hóng bāo] (お年玉) を配ります。
初二
初二 [Chū èr] : 正月の第二日
回娘家 [Huí niáng jiā] : 嫁が実家を訪問する日です。
初三
初三 [Chū sān] : 正月の第三日
赤狗日 [Chì gǒu rì] : 凶日である為寺廟 [Sì miào] への参拝は適さない日です。
初四
初四 [Chū sì] : 正月の第四日
接神日 [Jiē shén rì] : 初詣に適した日です。
- 三牲 [Sān shēng] (全雞肉, 魚, 五花豬肉)、 四果 [Sì guǒ] (四顆水果) 等の供物を準備し各神を拝みます。
初五
初五 [Chū wǔ] : 正月の第五日
破五日 [Pò wǔ rì] : 仕事始めに適した日です。
- 五路財神 [Wǔ lù cái shén] の誕生日である為、商売を始めるのに相応しいとされます。(開工 [Kāigōng])
- 会社の入り口に祭壇を設けお祈りした後、鞭炮 [Biān pào](爆竹) を鳴らす事が多いです。
元宵節
元宵節 [Yuán xiāo jié] : 正月の第十五日・小正月
年越し期間 (新春) が終わる日です。
- 湯圓 [Tāng yuán] を食べます。
- 天燈 [Tiān dēng] を上げるのもこの日です。
※正月の習慣や禁忌は地域や家庭により差があります。
また都市部では環境保全の為に爆竹が禁止されるなど時代と共に伝統習慣が簡略化されています。
また都市部では環境保全の為に爆竹が禁止されるなど時代と共に伝統習慣が簡略化されています。
総括
- 春節は旧暦 (農暦) の正月元日の事。
- 新春は元日から元宵節まで。