観世音霊籤 第三首

燕將獨守聊城(故事)

(詩)
衝風冒雨去還歸風を受け雨に濡れ行っては戻る
役役勞身似燕兒苦労する姿は燕のよう
啣得泥來成疊後泥を高く積み上げても
到頭疊壞復成泥頂きより崩れ泥に戻る
【解】(解説)
千般用計:数々の策を用いて
晨昏不停:朝も晩も停まらず
誰知此事:誰がこれを知るのか
到底無成:結局成功などしない
此籤:この籤を得る者は
燕子啣泥之象:燕が泥を咥えているかのよう
凡事空心勞力:全ては無駄な労力に過ぎない
【聖意】(運勢)
交易(取引)(形を成す)
婚姻(結婚)不成(不成立)
求財(金運)秋冬有利(秋冬に利益有り)
自身(心体状態)謹防(注意深く守れ)
家宅(家、家庭)先凶後吉 (初め悪し後は良し)
六畜(家畜)有利(利益有り)
田蠶(田畑養蚕)有利(利益有り)
尋人(尋ね人)(見つかる)
行人(旅、外出)(良し)
六甲(子供)生男(男を授かる)
山墳(先祖墓)向吉(そのままで良し)
訟詞(争い事)有理(意味を成す)
疾病(健康疾病)還愿(望みあり)
失物(紛失物)(見つかる)
移徙(転居移転)平安(平穏無事)
観世音霊籤 第三首