観世音霊籤 第三十六首 上上

劉先主進葭萠關(故事)

(詩)
目前病訟不須憂眼の前の厄介な争いを憂う必要はない
實地資財儘可求実際は尽力して富を得ることが出来る
恰好繫猿今脫鎖繋がれた猿が今鎖を抜け出すかの様に
得歸仙洞去來遊仙人の住む場所へ遊びに行き来出来る
【解】(解説)
脫除心事:悩み事を脱ぎ捨てれば
且自寬舒:とりあえず気楽になる
待他時至:時が至るのを只待てば
路達通衢:小路は大道へと繋がる
此籤:この籤を得る者は
繫猿脫鎖之象:繋がれた猿が鎖を解く状態
凡事通泰:全ては順調に通ずる
【聖意】(運勢)
交易(取引)待時(待つ時)
婚姻(結婚)未成(未だ形を成さず)
求財(金運)大利(大利益)
自身(心体状態)(安泰)
家宅(家、家庭)不安(安泰でない)
六畜(家畜)(安定)
田蠶(田畑養蚕)十足(十分満足)
尋人(尋ね人)(至る)
行人(旅、外出)(至る)
六甲(子供)祈保(祈れば加護あり)
山墳(先祖墓)(良し)
訟詞(争い事)有理(意味を成す)
疾病(健康疾病)欠安(安泰に欠く)
失物(紛失物)(遠くにあり)
移徙(転居移転)(良し)
観世音霊籤 第三十六首