観世音霊籤 第五十四首

呂仙枕黃梁未熟(故事)

(詩)
夢中得寶醒來無夢で得た宝は目覚めれば無くす
應說巫山只是虛伝説の山も只の虚構なのだろう
苦問婚姻並病訟婚姻病訴訟の受け入れ難い事は
別尋生路得相宜別の有意義な活路を探すべきだ
【解】(解説)
如水中月:水の中の月が如く
形影長短:伸びたり縮んだり
皆由分定:皆一定だとしたら
何必商量:議論の余地はない
此籤:この籤を得る者は
夢中得寶之象:夢の中で宝を得た状態
凡事多虛少實:全て虚構が多く価値は少ない
【聖意】(運勢)
交易(取引)(難しい)
婚姻(結婚)待時(待つ時)
求財(金運)(阻まれる)
自身(心体状態)謹防(注意深く守れ)
家宅(家、家庭)欠安(安定に欠く)
六畜(家畜)不利(不利益)
田蠶(田畑養蚕)(停滞)
尋人(尋ね人)(見つかる)
行人(旅、外出)(遅れる)
六甲(子供)祈保(祈れば加護あり)
山墳(先祖墓)不安(安泰でない)
訟詞(争い事)(損失)
疾病(健康疾病)求神保(加護を求め)
失物(紛失物)(空虚)
移徙(転居移転)(良し)
観世音霊籤 第五十四首