観世音霊籤 第八十八首

張子房誤中副車(故事)

(詩)
木雕一虎在山林木彫りの虎が一つ山林に在る
遠望威容意不禁遠く望む厳粛さに近寄り難い
縱說不妨終可畏危害を与えずも恐れを生める
此身如入大江心大河の中心に身を投げる様だ
【解】(解説)
爐頭點雪:燭台の上に雪が落ちる
耳邊過風:風が耳の側を通過する
可宜作福:善い行いは幸運を招く
前凶後吉:初め困難でも後に良し
此籤:この籤を得る者は
木虎虛驚之象:木の虎を使い驚かす状態
凡事宜守待時:全ては現状を維持すべき
【聖意】(運勢)
交易(取引)不利(不利益)
婚姻(結婚)不合(条件を満たさず)
求財(金運)小人(狡猾)
自身(心体状態)口舌(言い争う)
家宅(家、家庭)不安(安泰でない)
六畜(家畜)(損する)
田蠶(田畑養蚕)(損する)
尋人(尋ね人)(暗く判明せず)
行人(旅、外出)(阻まれる)
六甲(子供)空虛(虚しい)
山墳(先祖墓)(不吉)
訟詞(争い事)(損失)
疾病(健康疾病)祭星(祈祷)
失物(紛失物)(不吉)
移徙(転居移転)守舊(保守)
観世音霊籤 第八十八首