台湾で絶対食べるべき美味しい熱帯フルーツ

《到台灣必吃的美味熱帶水果》

台湾では温暖な気候を活かして色々な果物が栽培されています。台湾バナナ、台湾マンゴー、台湾パイナップルなど日本でも目にする機会が増えましたが、まだまだ知られてないフルーツもあるので紹介します。

台湾で絶対食べるべき美味しい熱帯フルーツ

國產優良品牌蔬果

[Guó chǎn yōu liáng pǐn pái shū guǒ] (国産高品質ブランド青果)

台湾国内で品質管理基準が設けられ、国産高品質ブランドとして認定を受けている果物は全部で16品種あります。

梨、バンレイシ、柿、タンカン、ライチ、グレープフルーツ、ポンカン、メロン、パイナップル、マクワウリ、マンゴー、巨峰葡萄、レンブ、パパイヤ、ザクロ、インドナツメ

これらのブランド品には成熟度合い、形、大きさ、傷、鮮度、害虫の有無、糖度、重量等の基準が設けられて、品質が厳しく管理されています。

バンレイシ

台湾のバンレイシ

中國語 : 釋迦頭 [Shì jiā tóu]

日本では番茘枝 (バンレイシ) と呼ばれる事が多い様ですが、台湾では一般的に釈迦と呼ばれています。
果肉は白色で熟すと柔らかくなり甘みが増します。完熟する前はシャリシャリとした林檎のような食感なので、それが英語名 Suger Apple (シュガーアップル) の由来にもなっています。

*非常に傷付き易いので店頭に並んでいる商品は無闇に触らない方が良いです。
個人商店では特に嫌がられますのでご注意下さい。
食べ方
適当にカットして種を取り除き、果肉のみを食べます。
バンレイシとアテモヤ
画像 / ©行政院農業委員會

アテモヤは二種類のバンレイシを掛け合わせて品種改良したもで、釋迦頭と見た目がよく似ています。
食感がパイナップルに近いので英語では "Pineapple sugar apple"、中國語では鳳梨釋迦や旺來釋迦(台湾中部では蜜釋迦,南部では奇美釋迦)と呼ばれます。

※ちなみに鳳梨釋迦はアテモヤですが、釋迦鳳梨は台農4號(剥皮鳳梨)パイナップルです。

ライチ

台湾のライチ

中國語 : 茘枝 [Lì zhī]

日本で売られているのは中国産の黑葉 [Hēi yè] という品種がほとんどです。
台湾産の玉荷包 [Yù hé bāo] は黑葉に比べて格段に甘みが強く、風味豊かで瑞々しい品種です。

*玉荷包と謳いながら黑葉が混ざった物を売り付ける輩もいるので注意が必要です。
台湾のライチの種

玉荷包と黑葉を外見で見分けるのは少し難しいです。玉荷包の外殻は刺々しく少し緑がかっている部分があります。黑葉の外殻は尖っておらず平らです。最も特徴的なのは種で、玉荷包は細長いのに対して黑葉は丸々としています。味は全然違います。

台湾の玉荷包
玉荷包
食べ方
茎の方から皮を剥いて実を食べます。果肉の中心に種があります。

マンゴー

台湾のマンゴー
赤:愛文芒果、黄:金煌芒果、緑:烏香芒果

中國語 : 芒果 [Máng guǒ]

日本でも手に入るようになった台湾産の愛文マンゴーですが、それ以外にも様々な品種があります。
台湾では街路樹に土芒果と呼ばれる原産種の実がなっているのも日常的な光景です。

食べ方
外皮に蜜が出てきたら食べ頃のサインです。
魚の三枚おろしのように中央の種部分をカットして食べます。。

レンブ

台湾のレンブ
子彈蓮霧

中國語 : 蓮霧 [Lián wù]

林檎や梨のような食感の果物です。口に入れると優しい爽やかな甘味が広がります。
大紅色, 子彈, 黑珍珠, 黑金剛など様々な品種があります。

台湾の黑珍珠蓮霧
黑珍珠蓮霧
食べ方
よく洗って、櫛切りなどにして皮ごと食べます。
花弁と中央の綿部は好みで取り除きます。

インドナツメ

台湾のインドナツメ

中國語 : 印度棗 [Yìn dù zǎo]

漢方に使われる赤いナツメとは別の品種です。台湾の商店に多く出回っているのは台湾で品種改良された蜜棗という種類です。

食べ方
アボカドの様に中央に大きな種が一つあるので、その周りを一周カットしてひねります。種を取り除いたら林檎の要領でカットします。皮はお好みで剥きます。

その他おすすめの台湾フルーツ

ドラゴンフルーツ

台湾のドラゴンフルーツ
左 : 紅肉火龍果, 右 : 白肉火龍果

中國語 : 火龍果 [Huǒ lóng guǒ]

日本で売られているドラゴンフルーツはタイ産の果肉が白い物が多いです。台湾にも白肉種と、紅肉種の2種類がありますが、紅肉種の方が瑞々しく甘みも強いです。

*紅肉の色素が衣服等に付着するとなかなか落ちないので注意が必要です。
食べ方
皮を剥いて適当にカットして、種ごと食べます。

グァバ

台湾のグァバ
珍珠芭樂

中國語 : 芭樂 [Bā lè]

日本ではピンクグァバジュースやゼリーなど加工品がほとんどですが、台湾では生果実が身近に存在しています。果肉が白色の白肉種とピンク色の紅肉種の2種類あり、白肉種の方が甘みが強いので生食に適しています。

食べ方
林檎のようにカットして、西瓜のように種を出しながら食べます。
種に構うのが面倒なのでそのまま飲み込んでしまう人も多いです。

アボカド

台湾のアボカド

中國語 : 酪梨 [Luò lí]

日本では熟すと黒くなるアメリカ産やメキシコ産がの物が多いですが、台湾のアボカドは熟しても緑色のままで、大きさも西洋種より一回り大きいです。味は西洋種に比べてさっぱりとしています。

食べ方
種にそって一周切れ目を入れてひねります。種を取り除きスプーン等で果肉を取り出して食べます。